「風のように生きる」を見つける
参加型コミュニティ

風の谷U2コミュニティのネーミングについて。

さて、前回はどうして私たちがコミュニティづくりを始めたかについてお話させていただきましたが、今回はそのコミュニティのネーミングについてお話していこうと思ってます。

どこかで聞いたことのあるようなネーミングですが、名付けた理由がいろいろとありますので興味のある方はどうぞゆっくりと読んでいっていただけたらと思います。


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私たちのコミュニティは風の谷U2という名前をつけています。コミュニティの名前というよりも、私たちが運営しているU2KANAYAがある周辺の場所のことをこう名付けようと勝手に始めたというのが、現状というところです。

風の谷といえば、多くの方がジブリの名作、風の谷のナウシカを思い出すでしょう。私たちの風の谷のイメージも大体似たようなものと思ってもらってかまいません。

ただ、この風の谷という名前をつけたいきさつについては、別の理由があるので、そちらをちょっとお話いたします。

慶應義塾大学の教授で「シン・ニホン」の作者でもある安宅和人氏が中心となって進めている風の谷プロジェクトというものがあります。 

風の谷 A Worthy tomorrow
風の谷 A Worthy tomorrow 風の谷 A Worthy Tomorrow : このプロジェクトは「都市集中型の未来に対するオルタナティブ」をテクノロジーを賢く使い倒すことで作り上げていこうという運動です

ここで言う風の谷は、ナウシカの風の谷というわけではなく(もちろんモデルにはなってるとは思いますが)、自立した過疎の街みたいな場所のことをそう呼んでます。 興味がある方はぜひクリックして読んでほしいのですが、新しい地方の暮らしのヒントが隠されているようで、自分の今の活動にすごく影響を与えている内容が書かれています。

どんな内容かとざっくりとお話すると、これからの日本、そして世界がお金が中心の資本主義社会で形成されていくとしたら、多くのものが都市に一極集中してコンパクトな状態で管理されていくであろうと。それは国が税金などで国民の生活を守っていかなければならないとしたら、当たり前の話で、地方など過疎の場所に対する人手も税収も全然足りない・・・だからそういった場所は廃れていくしかない。それは仕方ないことかも知れないけど、私たちは本当にその答えにだけ向かっていいのだろうか?美しい自然とともに共存する方法は果たしてないのだろうか?という提言のようなものをまとめたのが、安宅さん達が提唱している風の谷プロジェクトの内容です。

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自分がこの内容を知った時に、ああ、なるほどな、地方はなるべくして地方となっていってる訳で、仕組み上の問題で中央に集権化されてしまってるんだなぁと随分と腑に落ちたことを思い出します。

地方創生は、おらが町にも移住してきてくれよ、といったパイの取り合いのようなことをしていてもそれはやっぱり堂々巡りなんだよなぁと。結局は競争社会に組み込まれ、その競争の利益のようなものは都市に吸い込まれてしまっていってるんだろうなぁと地方創生モデルを見ているとよーく分かった気がしました。

ここらあたりで、その仕組みのもとから考え直した方がいいのかなぁと。そして、それはトップダウンで行われてはだめで、自分たちのような末席の方から少しずつ進めていかないといけないのかもなぁと思ったのがコミュニティづくりのきっかけのひとつでもあります。

風の谷プロジェクトのなかにこんな一文があります。

「風の谷」を1つ創ることで、世界で1000の「風の谷」が生まれる可能性がある。ただし、世界に同じ「風の谷」は存在しない。

私たちが最初の風の谷をつくるだなんて大それた目標をたててるわけではないのですが、こうした考えの風の谷プロジェクトというものがある中で、私たちのようなちっぽけなプロジェクトが始まったりすることで、何かのきっかけにはなるかもなぁというのが、この名前をつけさせていただいた大きな理由となっています。

今までの話をざっくりと要約すると、『地方で充実した暮らしをしようとしたら、その仕組みから考え直した方がいいと思っています。ただそれが実装されていくにはまだまだ長い時間がかかりそう・・・でも歩みだけはスタートした方が良さそうだなって考えて、風の谷プロジェクトの内容をベースに、理想郷のような風の谷という名前をつけさせていただいた』ということです。


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さて、ネーミングについてのいきさつは説明させていただきましたが、あくまでも仕組み上の問題といったところが中心だったので、いったいどのような場所を目指しているんだい?という疑問について、また少しお話させていただければと思います。

安宅さん達の提唱している風の谷プロジェクトでは、風の谷とはどんなところなのか?についてまとめられています。その中からいくつか紹介したいと思います。

「風の谷」はどんなところか  
⚫︎よいコミュニティである以前に、よい場所である。 ただし、結果的によいコミュニティが生まれることは歓迎する。 
⚫︎人間が自然と共存する場所である。 ただし、そのために最新テクノロジーを使い倒す。



「風の谷」はどうやってつくるか  
⚫︎国家や自治体に働きかけて実現させるものではない。 ただし、行政の力を利用することを否定するものではない。 
⚫︎「風の谷」に共感する人の力が結集して出来上がるものである。 ただし、「風の谷」への共感以外は、価値観がばらばらでいい。


「風の谷」が大切にする精神  
⚫︎自然と共に豊かに人間らしい生活を営む価値観。 ただし、「人間らしさ」は人それぞれである。
⚫︎コミュニティとしての魅力があること。 ただし、人と交流する人も、一人で過ごしたい人も共存している。


などといったことが書かれています。なんとなくですが、自分が考えているようなイメージに本当に近かったのも、この名前をつけた大きな理由のひとつでもあります。


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私たちがこれから進めようとしている風の谷U2のコミュニティづくりには、こういったいきさつがありました。ただ、あんまり難しく、そして壮大に考えてしまっても良くないと思っていて、できるところから楽しんで始めていきたいなぁと思ってます。

ただ、このコミュニティづくりについては、何年も何年も前から、それこそ会社経営をやっていたころからずっと考えていたもので、自分にとっては人生の集大成のような取り組みでもあると考えています。ちょっとだけ真剣に取り組んでいるんだよって思ってもらいたいなぁとここで話させていただきました。

日本人はとても真面目で、他人のことをおもんばかれる人たちが多いと思ってます。その分、上から指示されたものごとにあまり疑問をもたないで信じてしまうような気もしています。そろそろ自立して、自分たちの暮らし方をもう一度自分たちで考え直してみてもいいんじゃないかと思い始めています。それこそが地方の新しい暮らし方の礎になっていくんだろうなぁと、そう自分は考えています。

なかなか難しいことだと思っているので、他人の力を借りたり、すでにイメージされているものを使ったりと、さまざまなものを利用させてもらって、この仕組みや考え方の変化という大きな取り組みの一歩を踏み出せたらなぁと描いたというお話でした。

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今日は、どうして風の谷U2というコミュニティの名前にしたのかについてお話させていただきました。

このコミュニティの進め方についてはこれからじっくりと話していって、理解をしてもらいながら進めていくのが一番いいと思ってます。このブログやラジオが役に立っていければいいなぁと願っています。


このブログを読んでくださってありがとうございます。今日のお話が何かしらの参考となっていただけたら嬉しいと思います。

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