こんにちは。ユノートルです。
いつも風の谷U2ラジオを聞いていただきありがとうございます。ブログの方もありがとうございます。
今回のテーマも先週に引き続き私たちユノートルが気になっている場所をいくつか紹介したいと思います。私たちはお店や場所づくりを始めるにあたっていろんなところを訪れたりしています。まだまだ全て行ききれておりませんが、そんな中で気になっている場所をいくつか紹介したいと思います。今回は後編でVISON、やきもの散歩道、そしてonomichiU2のことについてお話ししたいと思います。それではどうぞ!
ーーー
前回は前編ということで、私たちユノートルが気になっている場所として、湘南の茅ヶ崎にある熊澤酒造さんと、蓼科にあるハーブ店のハーバルノートさん、そして栃木の益子町にあるカフェのstarnetさんについてお話しさせていただきました。
どの場所もとても素敵なところなので、もしお聞きでない方がいらっしゃったら前回の放送を聞いてもらって足を運んでみてもらいたいです。
そして今回はその続きである後編としてさらに3つの場所をご紹介させていただきたいと思います。
ーーー
まずはひとつめの場所として紹介したいのが、三重の多気町にある「VISON」です。VISONはその名のとおりこれまでにはない美しい村をつくろうと多気町をはじめとした5つの町が協力して、地元の企業であるアクアイグニスの代表である立花さんとともにつくった商業施設です。
僕らの風の谷U2と同じように美しく自立した田舎を目指していますが、規模はとてつもなく大きく、とても真似できるようなものではありません。アプローチも行政主導だったりと自分たちとは全く逆のやり方なのですが、これはこれでとても大変なプロジェクトだったと思いますし、多くの人たちを巻き込み壮大な夢をかかげたこの施設から、何か学べることもあるんだろうなぁと何回か足を運んでいます。
そんなVISONを訪れた感想ですが、いや、本当にこんな場所によくここまでのものを作ったなぁというのが率直な気持ちです。何はともかく田舎に多くの人が訪れているのは新しい未来を感じる第一歩のような気もしました。
ーーー
VISONには自分も尊敬する多くのクリエイターさんたちのお店があります。ナガオカケンメイさんの「d&department」や皆川明さんの「ミナ ペルホネン」、そして石村由起子さんの「くるみの木」だったりと都会にあってもおかしくないお店がいっぱいあります。さらにデジタル田園都市構想のひとつでもあるこのVISONにはスマートモビリティだったり、地域通貨の美村PAYなどもあったりします。田舎にいながらもオシャレな場所や最新のテクノロジーがあることはとても意義のあることなので、そういったところも今後じっくりと展開を見させていただこうと思ってます。
自分がVISONの中で一番のおすすめしたい場所なんですけど、これは自分たちも地元で作りたいなーと考えている温泉施設です。VISONの温泉施設はシンプルながらもとても心地いい場所で、値段もお安くとてもおすすめです!温泉に入ってちょっとしたお昼を食べるくらいならそんなにお金もかからないので、一度は訪れてみてもいいのかなぁーって思ってる場所です。
VISONは自分たちのプロジェクトと比べると、規模が全然違って参考になるかと言われると難しい部分が多いですが、最先端のテクノロジーを使って多くの資金を注入したプロジェクトが美しい村というコンセプトにどう向き合っていくかをこれからもチェックしてみていこうと考えてます。
ーーー
さて、後編のふたつめの気になる場所なんですが、これはいくつかのお店が集まってひとつのコンセプトを形成している場所です。愛知の常滑にある「やきもの散歩道」が次にご紹介する気になる場所です。
その名のとおり、招き猫で有名な常滑焼発祥の地である場所でやきものを楽しみながら歩ける、そんな場所が「やきもの散歩道」です。
カフェのオープンにあたって、いろんな器を探して信楽や瀬戸などまわっていた中で、常滑にあるこの「やきもの散歩道」の存在を知りました。ずいぶん前から自然発生的に出来上がったようですが、自分はこの「やきもの散歩道」の存在を数年前まで知りませんでした。
前回お話しした「starnet」さんも益子焼で有名な場所ですが、やきもののある場所には風情のいい空間のようなものがあるのか、その魅力に引き寄せられてこだわりのある人たちがそこで何かを始めようとする傾向があるようです。
で、その中でも自分がこの「やきもの散歩道」がいいなぁと思ったことは、元からあったものを再利用して新しい魅力的なお店にすることで、それをいくつもつなぎあわせて散策できるような仕組みにしていることです。
ーーー
もちろん、こういった仕組みは現在の日本の各地で当たり前のように取り入れられているとは思いますが、何かこの「やきもの散歩道」は自然発生的に出来た由来もあってか、街にとけこんでいてしっくりくるような気持ちになりました。
観光地としても有名な場所ですが、お店以外は多くは住宅として使われている場所なので、そのあたりのバランスのようなものをすごく参考にしています。実際のところ、裏側では住宅とお店の共存にはいろんな問題がおこっていると思いますが、50年以上そういった場所を継続できているのにはそれなりの理由というものがあると思います。
40店舗ほどのお店があったかと思いますが、日常生活に溶け込んでいるお店が多くて、それもしっくり感じている理由のひとつかも知れません。私たちがこれからつくろうとしている風の谷という場所の参考にと何度か足を運ばせていただいています。
ーーー
今回の私たちが気になっているところの最後に紹介したい場所なんですけど、実はここは僕たちはまだ訪れることが出来ていません。それなのに自分たちが運営しているU2KANAYAに深く深く関わっている場所、それが広島の尾道にある「onomichiU2」です。
私たちの運営しているU2KANAYA。その名前についているU2は私たちの活動名のユノートルからとってつけられていますが、onomichiU2のようなプロセスを歩みたいなーっていう思いも込められています。
onomichiU2がどんなところかと説明したいのですが、なにぶん私たちもまだ行ったことがないのであくまでもいろんなところから聞いた限りでお話ししますが、目標にしている分しっかりとはリサーチできているかとは思います。笑
そんなonomichiU2ですが、自分が知った経緯は建築家の谷尻誠さんの取材をした経験があって、その時に谷尻さんの考え方に共感をおぼえて興味をもった施設でした。onomichiU2は倉庫をリノベーションした施設で2014年にオープンしています。サイクリングで有名なしまなみ海道の拠点でもある尾道に〝まちの中のちいさなまち〟をコンセプトに建てられました。このコンセプトが好きで、自分も小さなところからカルチャーを育てたいという思いがあったので、U2KANAYAもこのような気持ちで運営を始めています。
ーーー
そんな「onomichiU2」は基本的にはサイクリストが自転車を持ったまま泊まれるHOTELがメインとなっていて、レストランやカフェ、雑貨ショップなどが複合的に入っている施設です。規模は大きめですが、自分たちの施設もこんな感じでいろいろと楽しめる場所になっていったらいいなぁと考えています。
ここはサイクリストの聖地のような場所になっていますが、私たちU2KANAYAもそんな聖地のような場所となって多くの人がリスペクトを持って訪れてくれる場所にしたいなーと考えて、風の谷というコンセプトを立ち上げています。
施設の内容というよりもそのプロセスのようなものにすごく惹きつけられているonomichiU2なので、しまなみ海道や瀬戸内海など一緒にいつの日か楽しみながら過ごしてきたいなーというのが目下のユノートルの楽しみのひとつですが、長い休みがとりずらく、いついけるのかなーって心配してます。
「活かすこと・残すこと・循環すること」をベースにリノベーションされたonomichiU2から、多くのことを学んでU2KANAYAの次なる道へとつなげていきたいと考えています。
ーーー
前回と今回は、いつもとは趣向を変えて、コミュニティの話というよりも、自分がこれまでの人生でいろいろと気になっていた場所をいくつか紹介させていただきました。
紹介させていただきた6つのお店や場所はどこも素敵な場所だと思っていて、私たちのこれからにいろんな学びを与えてくれています。これからも私たちはそんな場所を見つけていきたいし、多くの学びを得て私たちの新しい場所づくりの参考にさせていただきたいと考えています。まー、正直いろんな場所に訪れるのがとても楽しいというのが一番の理由ですが・・・。笑
次回はデジタルとアナログの融合はコミュニティで上手くできるのか、をお話ししてみたいと思います。このブログやラジオが少しでもお役に立てれば幸いです。
あなたにとっての、もうひとつの居場所に。
ユノートルでした。