「な、なんだよ、これは!」
目の前に聳え立つあまりにも圧倒的な存在にノマは絶望していた。
「ノマさん、これがカガクの都市です!」
トーヤの言葉もノマの耳にはほとんど届いていなかった。
「・・・お、俺たちが戦おうとしているのは、こんなにも大きな存在だったのか!?」
たった二人で挑むにはあまりにも異質すぎる目の前の世界に、ノマは完全に自信を失っていた。
「ノマさん!ユノートルさんたちが僕たちの魔法を待っています!」
トーヤの言葉にもほとんど反応できず、ノマはただただ唖然と立ちすくんでいた。
(・・・もっと自分の力を信じろよ)
どこからかノマの耳に届く声があった。冬弥の声だ。
「ノマさん!」
トーヤの声にハッと我にかえり、ノマは覚悟を決めた。
(そうだな、自分の力、トーヤの力、そしてみんなの力を信じるよ!冬弥!)
二人の(三人の?)挑戦が始まろうとしている。
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「・・・これは無理じゃねーか?ユノートルさん」
シニゾコは目の前にある圧倒的な存在にそうつぶやいた。
そしてエムもただただ無言で佇んでいる。
「いやいや、きっと彼らならやってくれるはずです!さぁ準備を始めましょう!」
ユノートルはそういって、神経を集中し始めた。
「・・・本当にできるのか?」
シニゾコは声になるかならないかのつぶやきとともに集中を始めた。
「エムさんの幻影にかかってますからねー!よろしくです!」
ユノートルの言葉にエムも集中を始めた。
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「む、無理です、ノマさん!」
魔法攻撃をあたえ続けているがいっこうに消える気配を感じないバリア。
そしてどうやら敵も動き始めているようで、攻撃先を見つけようと具現化されたいろいろなカタチの敵が現れ始めている。
「む、無理か・・・くそ!」
ノマの心も折れ、諦めかけた瞬間、新しい魔法攻撃が背後からバリアに向けて撃ち抜かれた!
「苦戦してるみたいだな」「なかなかの強敵ですね」
ノマはどこか聴き慣れた声のような気がして、ハッと振り返ると、そこには二人のオトコの姿があった。
「そ、その声はもしかしてRyotaroさんとワーパパさんなのか?」