なかなか破れないバリアを前にして3人はその機会をいまだ待っていた。
「これは難しいんじゃないか?ユノートルさん」
シニゾコの言葉に対して、ユノートルは静かにその時を待っていた。
「大丈夫なの?」
エムも心配になり、そう問いかけた・・・その時
「ズドーン!」
いくつかの連続魔法がバリアを貫き始めていた。
「もうすぐひとつめのバリアが破れそうです!」
ユノートルはそう叫んでシニゾコとエムに近寄り
「さぁ、次のバリアが破れたらエムさんの幻影でみんなでバリアの内側まで一気に走りますよ!」
そう伝え、エムを先頭にひとつの陣形をつくった。
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「はじめましての挨拶は後回しです、ノマさん!」
ワーパパは3人を集めて
「ひとつめのバリアが壊れます!その瞬間にみなで一斉に魔法を2つめのバリアに向けて放ちましょう!」
そう話すと、ノマの手に3人の気を集中させた。
「さぁ、ノマさんのタイミングで魔法を解き放ってください!」
その言葉とともに、美しい光がカガクの都市に向けて虹のように弧を描いて放たれた。
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世界が美しい光に包み込まれた瞬間に3人は走り出した!
そのスピードは光のように速く、風のように清々しく、3人をカガクの都市の内部まで運んでいった。
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ザザーーー!ズサッ・・・
エムは倒れ、ユノートルが彼女を支えながらゆっくりと起き上がっている。
静かな世界、そして得体の知れない緊張感。
「こ、これがカガクの都市の本当の姿か!?」シニゾコは外の世界とは全く違うその世界に、唖然とした表情で立ち上がることすらできないまま、目の前に広がる異質な光景に圧倒されていた。